Sollazzo Ensemble

Sollazzo Ensemble (http://www.sollazzoensemble.com/)はバーゼルで結成されたグループ(ただし多国籍のグループのようです).中世からブルゴーニュ楽派・初期フランドル楽派あたりの音楽,特に世俗曲を得意とする若手演奏家によるグループですが,まさに手練れを集めたハイブリッド古楽アンサンブルという感じです.近年の古楽の演奏は技術もさることながら,音楽に生き生きとした息吹を吹き込もうとする演奏の方向になってきていますが,その最先端という感じです.2014年結成ですが,2枚出ているCDはどちらもDiapason d'Orを受賞しています.どちらかといえば宗教曲に比べてやや出遅れた感のあった中世・ルネサンスのシャンソンなどの世俗曲の分野に,新風を吹き込んでいくことになると思います.

こちらは2015年のヨーク古楽祭で行われた若い演奏家のコンペティションでの演奏.最初のデュファイを聞いただけで只者でないことがわかります.



曲目:Guillaume Dufay "O sancte sebastiane/o martyr sebastiane/o quam mira refulsit gratia", Anon. 15c. "Benedicite (codex buxheimer)", Alexander Agricola "Ave ancilla (cecus non judicat de coloribus)", Anon. 15c "Parle qui veut (Codex Cyprus)", loyset compère "Le grant désir

上のサイトからも動画をいくつも見ることができます.なお,ソプラノに日本の佐藤裕希恵さん (https://ameblo.jp/yukiesatooo/) が参加しています.日本のカペラやアンサンブル・ジル・バンショワ,もちろんソロとしても大活躍中.


ヴィクトリアのレクイエムなど

ヴィクトリアはどうも納得の演奏にはなかなか出会わなかったのですが,YouTube時代になると実演が増えてきてこちらにいい演奏がでてきました.おそらくですがヴィクトリアもある種の情熱というか臨場感の要求されるスタイルで,スタジオ的な環境での録音に合わない作曲家なのかもしれませんね.

大作の一つレクイエム.Vocal Ensemble Alamire の演奏はおそらく今後これ以上のものは登場しないかと思うレベルの演奏です.こちらも花井先生麾下のアンサンブルですね.
 こちらのプレイリスト(https://www.youtube.com/playlist?list=PL89FB33317D66C12C)で全曲聴けます.


その他貼り付け.

Ensemble Doulce Mémoire による Missa pro victoria. 器楽を交えた演奏です.音楽祭でのテレビ録画.
前半

後半


これも代表的な曲の Officium hebdomae sanctae「聖週間応唱」のアルゼンチンのサンタフェの教会での演奏.録音がやや悪いですが,ラテン系の情熱のある演奏.


University of Texas Chamber Singersによる同じ「聖週間応唱」.こちらもいい演奏です.



なおヴィクトリアの写本・印刷本のファクシミリはたくさんネットにあります(例えば http://www.uma.es/victoria/ ).是非是非白符定量の楽譜で直接歌ってみてください.
posted by 新見我無人 at 13:42Comment(0)日記

Salicus Kammerchor

日本にもルネサンス・バロックの音楽をメインにする声楽集団がいくつか出来てきましたが,多分そのなかで Salicus Kammerchor (https://www.salicuskammerchor.com/)は一番注目すべき団体ということになると思います.サイトも充実していて色々面白いです.


アグリーコラ「第二旋法のミサ」よりクレド



ジョスカン「ヨハンネス・オケゲムへの哀歌」



ジョスカン「主よ,我らが主」



イザーク「主を讃えよ,わが心よ」



posted by 新見我無人 at 12:13Comment(0)日記