Coro Gulbenkian コンサート『ポルトガルとスペインの聖母マリアのモテット』

ポルトガルの Coro Gulbenkian (Pedro Teixeira 指揮) の演奏で,16世紀から17世紀のポルトガルとスペインの音楽交流をマリアを歌ったモテットを中心に見て行くというコンセプトのコンサート.中心は Francisco Garro の ミサ『マグダラのマリア』.レベルの高い演奏だと思います.ゲッレーロの曲以外はまず滅多に耳にする機会のない曲でしょう.中には歴史的再演になる作品もあります.



Francisco Guerrero (1528-­1599), Motete “Maria Magdalena”
Francisco Garro (c. 1556­c.-1623), Misa “Maria Magdalena” Kyrie, Gloria
Diego Ortiz (1510­-1570), Motete “Beata es Virgo Maria”
Francisco Garro, Misa “Maria Magdalena” Credo
Esteban López Morago (c. 1575­c.-1630), Himno “Ave Maris Stella”
Francisco Garro, Misa “Maria Magdalena” Sanctus, Agnus Dei II
Filipe de Magalhães (c. 1571­-1652), Magnificat Octavus Tonus “Et exsultavit” (現代初演)
Estêvão de Brito (c. 1570­-1641), Gradual “Sancta Maria”
Manuel Cardoso (1566­-1650), Antífona “Sitivit anima mea”
Duarte Lobo (c. 1565-­1646), Himno “Alma Redemptoris Mater” (現代初演)
Estêvão de Brito, Motete “O Rex Gloriæ”
posted by 新見我無人 at 21:12Comment(0)日記

ヴィラールトの Musica nova

ヴィラールトの6声のモテットを集めた印刷本 Musica Nova (印刷本 pdf)を収録したCD.歌っているのは今はもうベテランの Singer Pur.

Willaert: Musica nova
Singer Pur


ヴィラールトは一時全集録音の計画があったはずですが,今はどうなっているのでしょうか……
posted by 新見我無人 at 02:10Comment(0)日記

Pierre de la Rue の再発見されたモテットSalve Jhesu summe bone

 ドイツのカッセルにある写本で無名氏の作品として収録されていた作品 Salve Jhesu summe bone が,音楽学者 Eric Jas 氏により,作品のスタイルから,名前が知られていながら失われたとされたピエール・ド・ラ・リューの Salve Jhesu summe bone そのものであるという論文(Salve Jhesu summe bone: a recovered motet of Pierre de la Rue? )が発表され,どうやらこれはかなり確からしいようです.そのモテットの実演がこちら.



ラ・リューの作品に馴染んでいたら,確かにラ・リューらしいスタイル(たとえばモテット Gaude virgo のようなスタイル)をすぐに感じ取れると思います.ジョスカン作とされていた Absalon fili mi に続いて,ラ・リューのモテットが再発見されたことは本当に喜ばしいことだと思います.こうなってくると様々な写本にある無名氏による作品の実演の機会が増えることがラ・リューに限らず再発見の機会を増やすということは明らかだと思います.こうなってくると特定の作曲家中心の録音ではなくて,写本丸ごとの,特に無名氏による作品の実演・録音が音楽学にとっては急務であるといえるでしょうね.
posted by 新見我無人 at 23:11Comment(0)日記