Pierre de la Rue の再発見されたモテットSalve Jhesu summe bone

 ドイツのカッセルにある写本で無名氏の作品として収録されていた作品 Salve Jhesu summe bone が,音楽学者 Eric Jas 氏により,作品のスタイルから,名前が知られていながら失われたとされたピエール・ド・ラ・リューの Salve Jhesu summe bone そのものであるという論文(Salve Jhesu summe bone: a recovered motet of Pierre de la Rue? )が発表され,どうやらこれはかなり確からしいようです.そのモテットの実演がこちら.



ラ・リューの作品に馴染んでいたら,確かにラ・リューらしいスタイル(たとえばモテット Gaude virgo のようなスタイル)をすぐに感じ取れると思います.ジョスカン作とされていた Absalon fili mi に続いて,ラ・リューのモテットが再発見されたことは本当に喜ばしいことだと思います.こうなってくると様々な写本にある無名氏による作品の実演の機会が増えることがラ・リューに限らず再発見の機会を増やすということは明らかだと思います.こうなってくると特定の作曲家中心の録音ではなくて,写本丸ごとの,特に無名氏による作品の実演・録音が音楽学にとっては急務であるといえるでしょうね.

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