スプリット・キー・チェンバロの動画

ミーントーンのチェンバロで,黒鍵盤を分割して可能な限り純正な和音がでるようにしたチェンバロがルネサンス後期・バロック初期に考案され,実際に作られたことがあるようです(半音階を使った楽曲での協和しきれない音程を回避するため).それを実際に演奏した動画.純正律にうるさい人でもちょっと微分音酔いするかもしれません.厳密な絶対音感がある人が聞いたら半日ぐらい頭痛がすると思います.アバウトな移動ド音感の僕でも連続では聞いていられないですが,面白い動画ではあります.


Nicola Vicentino (1511-1575/1576年) 著 L'antica musica ridotta alla prattica moderna (Roma 1555)にある実例(原本ファクシミリはこちら)だそうです.3分ぐらいですが,2回も聞くと僕でも微分音酔いします.



こちらは Galeazzo Sabbatini (1597–1662年) の通奏低音つき三声のモテット.どんな純正律信者でもこれを厳密に歌うことはできないでしょうね.演奏している人の音感の精密さと柔軟さに脱帽です.声楽が入っているので上の動画よりは聞きやすいですが,連続して聞くと微分音酔いしますね.ソプラノは以前にもフレスコバルディの動画で紹介している Alice Borciani さん.多分21世紀のプリマ・ドンナは古楽演奏者のこの方だと思います(僕としては20世紀のプリマ・ドンナは Amelita Galli-Curci か Luisa tetrazzini だと思います).


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