こういう時に聴くのはやっぱりフランドル楽派の音楽ということになりますが,なかなかいいCDが膨大にアマゾンプライムで聞けるので,ずっとそれを聞いています.
ライデン合唱本は1566年頃にライデンのピータース教会で作成された6冊の写本で,膨大なモテット・ミサなどの宗教曲が収録されています.背制作年代はジョスカンの一世代・二世代後の音楽ということになると思いますが,メインとなるレパートリーもだいたいその辺りです.
演奏は Egidius quartet と Egidius 大学合唱団.膨大な量の曲ですが,見事に演奏しています.この演奏のおかげで,この合唱本に収められている楽曲の水準の高さがよくわかります.Clemens non Papa, Gombert や Crequillon などの有名どころのほかに,生涯の情報にも乏しいマイナーな作曲家の作品,全く無名の作曲家によるも多数含まれていますが,どれも傾聴に値する作品ばかりです.こういうCDを聞くと,音楽史の有名どころを聞いてその時代の音楽をわかったような気になってはいけないということに気づかされます.
De Leidse Koorboeken Vol. 1
De Leidse Koorboeken Vol. 2
De Leidse Koorboeken Vol. 3
De Leidse Koorboeken Vol. 4
De Leidse Koorboeken Vol. 5
De Leidse Koorboeken Vol. 6
Amazon では作曲家名など記述がいい加減なのでこちらで確認してください.
https://www.discogs.com/Egidius-Kwartet-De-Leidse-Koorboeken-The-Leiden-Choirbooks/release/12002982
こちらは写本に関する説明.
写本そのものを開いて見せてくれています.オランダ語で翻訳もないのが残念.
Johannes Flamingus の Salve regina. (Vol. 5 の 10曲目)
Lupus Hellinck による Missa Peccata Mea の Kyrie.(Vol. 6 の 2曲目)
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