アルカデルト

 アルカデルトも名前が知られている割には演奏されないフランドル楽派の音楽家です.まず,一番よく知られているアルカデルトの「アヴェ・マリア」はずっと後の編曲(原曲は滅多に演奏されないので midi にしました).それからマドリガーレの創始者とされ,実は数少ない宗教曲(それでもモテットは26もある)も名作ぞろいであるのにさっぱり演奏されません.その一方で,マドリガーレ自体は,のちのヴェルト,ジェズアルドや初期バロックのマドリガーレと比較して未熟という烙印を音楽学者によって押されてしまい,こちらも一部の曲以外は演奏されなくなってしまっていました.最近になって演奏の機会が増えたのは,おそらく遅れて古楽復興に参加しはじめたイタリア語圏の演奏家がその価値を正当に評価し演奏し始めたため,ということがあるようです.

アルカデルトの「アヴェ・マリア」の原曲のシャンソン「私達は知っている、男達が」"Nous voyons que les hommes"


エレミア哀歌(5声)



幾つか動画を.

"La gloria del Divino Arcadelte"「偉大なアルカデルトの栄光」というコンサート.
4声のマドリガルと,珍しい古典ラテン作家のテキストに作曲されたシャンソンなど.
Ensemble madrigalistico Fantazyas というグループ.



ミサ「ノエ・ノエ」ハンガリーのCAPELLA THERESIANA の演奏.
これだけでアルカデルトの宗教曲が不当に無視されてきたことがわかります.
キリエ


サンクトゥス


アニュス・デイ I


アニュス・デイ II


モテット「サルヴェ・レジーナ」Chœur de Chambre de Namur の演奏.



Chœur de Chambre de Namur のアニュス・デイの演奏ですが,どのミサかはわかりません(3曲のみなので,上のミサ「ノエ・ノエ」以外のどれかだと思いますが).




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