ピエール・ド・ラ・リューの動画など

今は色々動画で演奏が視聴できるので,ピエール・ド・ラ・リューの演奏をいくつか紹介しておきます.


最初はモテット「我が息子アブサロンよ」"Absalon fili mi"ジョスカン作とされていたものの,スタイルなどの分析からラ・リュー作とされたものです.地に這うようなバッススの低音とゆったりと漂うような対位法はやはりラ・リュー独特というしかないですね.Vox Early Music Ensembleの演奏で,このバッススはGlenn Millerというオクタヴィストの方が歌っています.



こちらのAmazonデジタルミュージックでこの演奏とやはり超低音バッススの『死者のためのミサ』が購入できます.

Extreme Singing: La Rue Requiem and Other Low Masterpieces of the Renaissance
Extreme Singing: La Rue Requiem and Other Low Masterpieces of the Renaissance


こちらは「悲しみ,呻き」"Plorer, gemir"は音楽学者Ross W. Duffinのご自身の校訂版による演奏です.合唱はプロ合唱団Quire Clevelandです.ルネサンス世俗曲にしては人数は多いものの,滅多にない名演といえるとおもいます.ルネサンス音楽は少人数による演奏がいいという誤解がありますが,全然関係ないことがわかりますね.




こちらは画家ボッシュの没後500年記念に演奏された『死者のためのミサ』の演奏.レベッカ・スチュワート先生が脱退したあとの Capella Pratensis の演奏です.残念ながら超低音を避けて上に移調していますが,これはこれでいい演奏です.Bo Holtenが指揮に入っています.




こちらは世俗曲をミサにしたパロディミサですね.ミサ『タンデルナーケン』.William Kempster指揮のニューハンプシャー大学合唱団(記載はないですが)の演奏.










チェコはブルノの合唱団 Ensemble Versus によるモテット "Salve Regina" V の演奏.ラ・リュー独特の節回しをうまく演奏されています.




Beauty Farmによるミサ・アルマーナ.MIDIにもした思い出の曲ですが,やっぱり実演にはかないませんね.



上はサンプル動画です.こちらで4つもミサを購入することができます.
La Rue: Masses
La Rue: Masses

いい演奏だけでも探していれば1日かかりそうなぐらいあるとおもいますが,演奏できる環境にある方々は是非是非,ラ・リューに取り組まれることをお勧めします.シンプルで楽しく美しい演奏効果のある曲もあれば,そして複雑極まりない対位法の極みの曲まで色々あります.もしアマチュアで演奏するなら,ジョスカンよりもラ・リューこそ断然選ぶべき作曲家だとおもいます.

posted by 新見我無人 at 21:06Comment(0)日記

ピエール・ド・ラ・リュー没後500周年 ミサ『武装せる人』『死者のためのミサ』

 今日はピエール・ド・ラ・リューの没後500周年です.この日にブログが間に合って本当に良かったです.

 サイトでMIDIを作った時に,一番衝撃を受けたのはやはりピエール・ド・ラ・リューでした.ジョスカンももちろん凄かったのですが,こちらはある程度録音などでその凄さはわかっているというのがありました.ところが,ラ・リューはやはりまだ演奏がいいものが少なく,特にミサ『武装せる人』は録音はいくつかあったものの,まだ演奏家が攻めあぐねているところがあって,凄さがわかりませんでした.MIDIで打ち込んだところ,音の確認をするはしからとんでもない音楽がほとばしり出てきてびっくりでした.そこまで伝わるMIDIになったのかどうか……わかりませんが,とりあえずMP3に変換したものをあげておきます.

 残念ながらMP3に変換する際にどうしてもスクラッチ音が入ってしまいます.問題が解決されたら上げなおすことにします.保存はシークバーの上などを右クリックすると「別名で保存」のところが出てきます.

ミサ『武装せる人』



『死者のためのミサ』

posted by 新見我無人 at 01:31Comment(0)日記