ジョスカンとブリュメルのミサ

伝統的なラテン語のミサ曲を実際に典礼に用いているチェコのプラハの教会のサイトです.演奏自体は時々危なっかしいところもありますし,完全に当時の典礼の再現ともなってはいませんが,かなり雰囲気は味わえると思います.

Josquin Des Prez Missa Hercules Dux Ferrariae

Kyrie が始まるのは41:20ぐらいから.


Antoine Brumel Missa pro defunctis

CDの危機

CD,コンパクト・ディスクのソフトが初めて発売されたのは1982年(ヒリヤード・アンサンブルの金字塔的CD Josquin Desprez: Motets et chansons が登場したのが1987年(レコードのリリースは1983年))で,当初はほぼ半永久的に音が劣化しないメディアであるかのように言われていました.しかし,実はCD登場の時から,プラスチックは劣化で結晶化して間違いなく聴くことができなくなることは理系畑の人間の間では常識であったのですが,最古の商業的CDソフト登場からほぼ40年が経った今,思いの外早くにCDの劣化は進むことが今となってはわかってきています.保管状況の悪い中古CDなどは再生するに耐えない劣化が進んだものがあって,いくつかの中古で見つけた貴重なCDが,届いてみたら再生不能に近い状態であったことがあります.概ね目安としては,25年を超えるものはあぶないようですね.20年でも場合によっては軽くノイズがはいるものがあります.今後音楽を購入する場合には,もうCDではなく,データの形で購入すべきなのでしょうが,なかなかデータでの購入には踏み切れないのは,やはり古いタイプの人間だからなのでしょうね.
posted by 新見我無人 at 02:05Comment(0)日記

Theatre of Voices - Songs of the Earth

だいぶ間が空いてしまいました.ポール・ヒリアー指揮シアター・オブ・ヴォイシーズの演奏で,イギリスのルネサンス中心のコンサートです.シアター・オブ・ヴォイシーズはアメリカに移住したヒリアーと一緒にアメリカで活動していると思っていたら,現在はデンマークのコペンハーゲンを本拠地にしているようですね.メンバーもイギリス・オーストラリア・デンマークなど多国籍になっているようです.




William Byrd: Fantasia à 6, PT.2 (1611)
Orlando Gibbons: Now each flowery bank of May (1612)
William Byrd: Tho Amaryllis dance in green (1588)
John Wilbye: Sweet honey-sucking bees / Yet sweet take heed (1598)
Clément Janequin: Chant des Oiseaux (1529)
Claudio Monteverdi: Sestina – Lagrime d’Amante al Sepolcro dell’Amata (1614)

Karin Rehnqvist: Sånger ur Jorden (1992/2008)
I.  Natt över jorden
Orlando Gibbons: The Cries of London
John Taverner: In Trouble and Adversity (1565)
Arvo Pärt: Morning Star (2007)
Karin Rehnqvist: Sånger ur Jorden (1992/2008)
II. Var inte rädd för mörkret
John Wilbye: Draw on sweet night  (1598)

Orlando Gibbons: The Silver Swan
posted by 新見我無人 at 01:37Comment(0)日記

プロ・カンツィオーネ・アンティークヮのライブ映像

今年初の投稿になります.

もうメンバーも一部他界されていて,実質的に解散されているヴォーカル・グループのプロ・カンツィオーネ・アンティークヮのライブ映像がようやく見つかりました.レコードにもなっている,セガーラ神父指揮モンセラート修道院聖歌隊との演奏のモンテヴェルディ『聖母マリアの晩課』のライブ版です.





1976年10月25日のバルセロナでのライブで,演奏自体は今となっては,流石に一昔前のレベルというしかありませんが,貴重なPCAのライブ映像ですね.PCAのメンバーはテノールがジェイムズ・グリフェット,スティーブン・ロバーツ,バスがディビッド・トーマス,マイケル・ジョージです.テノールのお二方は残念ながらもう他界しています.リュートに若き日の(音大在学時?)コンラート・ユングヘーネルが出ています.ユングヘーネルも現在は演奏から引退しているようですね.
posted by 新見我無人 at 12:58Comment(0)日記